【タイ】米大手総合情報サービス会社のブルームバーグが11月14日、タイの同性婚合法化への動きは、「レインボー・ツーリズム」として年間400万人を誘致する期待があると発表した。20億米ドル規模の収益を生み出すとしている。
同リポートは、ホテル予約サイトを運営するアゴダによる依頼調査の結果をまとめたもの。それによると、LGBTQ観光市場、いわゆるレインボー・ツーリズムは世界の観光市場の10%を占め、その収益は年間2000億米ドルに達すると伝えている。
そのレインボー・ツーリズムの旅行先として、同性婚の合法化に動いたタイがさらに注目され、年間400万人が訪れて20億米ドル規模の収益を上げ、国内では15万2000人の正規雇用を創出し、国内総生産(GDP)を0.3%押し上げる期待があるという。アゴダは先週にも、タイが来年には外国人入国者で過去最多を記録するだろうというコメントを発表していた。
タイでの同性婚の合法化は、2024年改正民商法(第24版)として2024年9月24日に官報に告示され、2025年1月22日に施行される見込み。実現すれば、タイは台湾とネパールに次いでアジアで3番目に同性婚が合法化される国となる。
タイ観光スポーツ省が発表した2024年1~9月の外国人入国者数は、前年同期比30%増の2608万8855人。コロナ禍前の2019年は通年で3991万6251人を数えた。