雨期が本格化する6月下旬から8月ごろまで、東北部チャイヤプーム県テープサティット郡パーヒンガーム国立公園で、タイ固有種で知られるクルクマが満開となる。この時期、週末には駐車場が満車になるほど、多くの日帰り観光客で賑わう。
クルクマは一般的に、タイ語でドーク・クラチャオ、英語でサマーチューリップと呼ばれるが、タイ政府観光庁(TAT)などは「サイアムチューリップ」と呼んで、パーヒンガーム国立公園の観光誘致に努めている。公園内に咲くサイアムチューリップは全てピンク色といわれるが、公園入口付近で1株30~40バーツで売られているドーク・クラチャオは赤色や白色も見受けられる。購入して自宅の庭などに植えると、しばらくして枯れるものの翌年の雨期には再び元気に咲き出す。
雨期のため天気が良くない日が多いが、晴れれば隣県ロッブリーとの県境となっている断崖絶壁が写真に映える。