タイとつながる外国人 Ms. Aishah Adam(Gloria)アイシャ・アダムさん(グロリア)

 グロリアさんはマレーシア・クアラルンプール出身のマレー系。イスラム教に改宗した(同じくマレー国籍の)インド系の夫を持つ。日々の礼拝はモスクではなく自宅で行う。「アイシャさん」という本名の発音は、日本人の知人からよく「歯医者さんみたい」と冗談をいわれるという。

 タイ在住16年。生活の中で「タイ語、英語、マレー語」の順でタイ語を使う頻度が高く、「ほとんど母国語」と話す。

 「The Bangkok Community Help Foundation(BCHF)」のボランティア活動には2022年に参加。子供向け英語教室のリーダーを務めてきた。子供好きな性格であるほか、グロリアさん自身が子供に恵まれなかったことが、英語教室を通して子どもたちと接してきた理由だ。

 英語教室は原則、毎週土曜日に行われる。十数人から二十数人の子どもたちが集まる。英語を教えることがメインだが、教室ではお絵描きやゲームなども行われ、体を動かすことが多い。グロリアさんはもともとズンバのインストラクターだったこともあり、子どもたちと共に軽快に動く。

  「体を動かす分だけ、子どもたちを注意深く見続ける必要がある。座って勉強する時間でさえ、落ち着きなく歩き回ってしまう子供がいる」と、事故を未然に防ぐために気が常に張り詰めているという。英語教室には10人ほどのボランティアが参加する。その中で1人は必ず、タイ人(タイ語ネイティブ)のボランティアに来てもらっている。

 「子供同士の会話を聞いていると、家庭環境が目に浮かんできて興味深い。もとより、家庭でのしつけや教育が子どもたちのしぐさから容易に分かってしまう。子どもたちが英語教室を通して身に付けた何かを、家庭内で見極めてくれたらうれしい」。

 英語教室を通しての子どもたちとの交流は取り敢えず、2024年7月が最後となった。夫の仕事の都合で8月には、シンガポールでの新たな生活が始まるからだ。「シンガポールでも子供支援の活動に参加したいが、タイほどにその機会はないかも知れない。その場合はシニア向けの活動への参加を考えている」という。今後のタイとの関わりについては、「シンガポールはマレーシアをまたいだだけの近所付き合いの国。いつでもタイに帰って来られる」。

英語の授業。タイ人女性のボランティがタイ語を交えて教えている

グロリアさんへのメッセージを書く子ども

別れを惜しんで泣き出す子どもを抱くグロリアさん

子どもたちからのメッセージを手にしての、教室での最後の写真

 

The Bangkok Community Help Foundation
(タイ内務省登録番号:KT 3169)
公式ウェブサイト:
https://bangkokcommunityhelp.org/
Facebook:
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X (Twitter):
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Instagram:
https://www.instagram.com/bangkokcommunityhelp

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