タイのサトウキビ搾りかすが日本のジーンズに、バンコクの展示会で紹介

 サステナブルな素材の研究開発および製造を手掛けるCurelabo(本社:沖縄)が、バンコク都内のクイーンシリキット・ナショナル・コンベンションセンターで開催中のライフスタイル、ファッション、クラフトをコンセプトとした展示会「STYLE BANKGKOK」に出展中だ。タイのバガス(サトウキビの搾りかす)から成る生地を紹介、ジーンズやシャツなど実際の商品を展示している。出展は23日(土)まで続く。

 Curelaboは日本国内16エリアにおいて、各地の特徴に合わせた植物残渣(さ)の有効活用を研究、素材の開発に取り組んでいる。その数は計21種類に及ぶ。国内各種メーカーに衣料素材として販売するほか、自社ブランド「SHIMA DENIM WORKS」も展開している。

 同社CEOの山本直人氏によると、今回タイで紹介されているデニム生地は、タイで余剰となったバガスが日本に運ばれ、パウダー→紙→紙スリット→紙糸となり、コットン(綿)を加えて編み込まれたもの。「デニム生地は通常コットン100%ですが、弊社が開発したそれはバガスから作られた紙糸が45%を占めます。サラッとした肌触りで軽く、消臭性や抗菌性にも優れています」。

 タイのサトウキビ生産量は世界4位(2022年)で、バガスは有効利用されながらもかなりの余剰を出しているという。Curelaboはタイで製糖事業に携わる日系企業との提携で、タイのバガスの利用を実現させた。

 「ジーンズは1本縫い上がるまで、綿の栽培から始まって製品化されるまで、地球を1.6周するといわれています。弊社はバガス利用によってその移動距離を5分の1に抑えています」(山本CEO)。ジーンズ製品化で排出される温室効果ガス(GHG)も、1本当たり通常28キログラムに対して半分の14キログラムまで引き下げているという。

 「良い生地を使った良いジーンズですので価格は高めですが、その分だけ長持ちします。経年劣化ではなく経年変化を楽しむのがジーンズです。今後の展開としてタイでの販売、そしてタイでの製品化も考えられます」(山本CEO)。

出展ブースでバガスを手に持つ山本直人CEO

バガスから成る生地で縫われたジーンズ

展示中の各種商品

 

 

 

 

 

STYLE BANKGKOK内Curelaboブース:Hall 2 – G47

Curelabo ホームページ:https://curelabo.co.jp/
SHIMA DENIM WORKSホームページ:https://shimadenim.com/

関連記事

トピック

  1. 2025年ソンクランツアー【モルディブ】年内の先取り案内♪ モルディブを検討するなら早期予約と特典…
  2. 【11/29】豊かな自然が残る素朴な離島『チャン島』に“ディンソー”がオープン♪ 12月15日まで…
  3. 乾季入りの今がチャオプラヤー川ディナークルーズのベストシーズン! 船上からの夜景と夜風を感じながら…

要チェック!イベント&セミナー

  1.  在タイ日系企業923社にご協力をいただいた、「2024年在タイ日系企業給与・福利厚生データ」か…
  2. バムルンラード病院クリスマスお絵描きコンテストのお知らせ  バムルンラード病院は、日本語ラウン…
  3. タイ長期滞在ビザの“タイランドプリビレッジ”による ゴルフコンペ「Thailand Privileg…

コラム・タイカルチャー

  1. 【タイ】12月5日(木)はプミポン前国王(ラマ9世)の生誕日、「父の日(วันพ่อแห่งชาติ…
  2. 和名:ハネセンナ 英名:Golden Candle, Candle Bush 泰名:ชุมเห็…
  3.  タイで最も小さい県。県を流れる川の名前「メークローン」と、昔ながらに呼ばれる。トンブリー王朝時に隣…
  4. 労働者福祉基金への拠出、25年10月開始  労働者保護法第13章に定められた「労働者福祉基金」が2…
  5. ♀18歳 バンコク出身バンコク在住  私が中学1年生で、2泊3日の数学の合宿に参加したときの話。何…

ハロタイ企業情報検索

simlex-20240411-004
ページ上部へ戻る