20)釈迦生誕も入滅も沙羅樹の下

和名:ホウガンボク(砲丸木)
英名:cannonball Tree
泰名:ต้นสาละลังกา トン・サーラランカー

 前回の無憂樹のように、タイで釈迦生誕の花とされるのは沙羅樹(娑羅樹)。そして日本でもタイでも、沙羅樹は入滅の花。

 写真の沙羅樹は、どこにでも植えられているわけではないが、タイの寺院境内で目にする機会が多い。和名は砲丸木。タイ語で「トン」は木・樹の意味、「ランカー」はたいていスリランカを示すので、「スリランカの沙羅樹」という意味。同国の寺院の生誕図には19世紀後半辺りから、このやけに派手な砲丸木の花が描かれているという。

 一方ややこしいことに、タイの寺院でよく見かける砲丸木は、タイでは釈迦生誕の花ではなく、白い花を咲かせるフタバガキ科の木。そしてこれもまた、タイ語で「サーラ(สาละ)」と「ラン(รัง)」に分かれていて紛らわしい。インターネットでタイ語のページを調べる限り、釈迦生誕に結びつけて説明されているのはもっぱらサーラと思われる。

 「砲丸木の花の中には仏塔が見える」といわれるのだそう。

一部参照:めこん「タイの花鳥風月」レヌカー・ムシカシントーン

白い部分が仏塔に見えるということなのか…。

泰日工業大学の構内に咲く砲丸木の花。

幹や枝はゴツゴツ・ゴワゴワしていて無造作な印象。

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