熊谷組、ジャカルタの下水整備受注 海外事業再始動

【インドネシア】熊谷組(東京都新宿区)は18日、インドネシアの2社と共同で、ジャカルタで約38.5キロメートルの下水管渠(きょ)を建設する工事をインドネシア公共事業・国民住宅省から受注したと発表した。

 円借款事業で、受注額は約249億円。工期は48カ月。

 ジャカルタは下水道普及率が約12%と、ASEAN(東南アジア諸国連合)の主要都市で唯一、本格的な下水道整備が進んでいない。生活排水がそのまま川に流され、井戸水から大腸菌が検出されるなど劣悪な水環境で、下水処理施設と下水管渠の整備が急務となっている。

 熊谷組は2000年代以降、台湾を除いて海外事業を縮小し、特に土木請負事業については事業展開を止めていた。日本政府の質の高いインフラ輸出の方針を受けて海外事業を再始動する。

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