タイ警察幹部、賭博組織から1.4億バーツ恐喝か

【タイ】タイの公共放送タイPBSなどによると、スラチェート・タイ警察副司令官は19日、東部チョンブリ県のカムポン県警司令官(警察少将)と同県警の警官7人、サイバー犯罪課の警官2人を恐喝、収賄、権力乱用などの容疑で捜査していることを明らかにした。違法なオンライン賭博サイトを運営する賭博容疑者から1億4000万バーツを脅し取った疑い。

 容疑の警官の半数は犯行を認めたという。カムポン県警司令官は否認。同司令官は17日に事実上の停職処分を受けた。

 カムポン司令官らはバンコク都内の住宅などで逮捕した賭博容疑者から1億4000万バーツを脅し取り、その後、逮捕状を取り下げたとみられる。釈放された後に国外に高飛びした賭博容疑者がタイ警察に通報した。カムポン司令官は取調室で賄賂の交渉をした際に、「司令官をどれだけ愛している?ここに(賄賂の金額を)書け」などと話したという。

 タイでは警官による殺人、誘拐、麻薬密売、発砲、収賄などが度々報じられ、警察に対する国民の信頼は低い。幹部警官の多くは数千万バーツから数十億バーツの資産を持つが、こうした資産の出所が調査されたことはほとんどない。 

 最近も、▼大規模なオンライン賭博サイトに関与した疑いで指名手配された警察中佐が国外に高飛び▼犯罪組織メンバーを含む中国人数千人にタイの身分証明証を違法に発行した疑いで入国管理局の警官100人以上が取り調べを受ける▼国道警察が過積載のトラックを見逃す代わりに運送業者から賄賂を受け取っていた疑いが浮上。長期にわたる組織的な犯行の可能性が高いという▼北部ピジット県の県警副司令官と同県内の警察署長が麻薬組織から賄賂を受け取っていた疑いが浮上▼バンコク南郊サムットプラカン県内の警察署長が犯罪容疑者の銀行口座900以上を違法に差し押さえ、預金を横領した疑いが浮上――など疑惑が相次いで浮上している。

カムポン・チョンブリ県警司令官(写真提供、タイ警察)

 

【PR】過去にタイで勤務した満55歳以上の方、タイの年金が受給できます。詳しくはこちら

関連記事

トピック

  1. コムローイツアー第二弾☆再度予約受付開始!! 先行予約枠が大好評につき完売のため追加枠を確保しまし…
  2. 日本メディアのタイ旅行特集で度々見かけるLebuaから 4/30までの予約限定プロモーション♪休日…
  3. ユネスコ無形文化遺産に登録された「水かけ祭」としてのソンクラーン 『アジアの風だより』第222話 …

要チェック!イベント&セミナー

  1. こどもの日アクティビティー 2024年5月5日(日) 10:00-12:00  バムルンラー…
  2. 英語セミナー「The Foreign Correspondents’ Club of Thailan…
  3. 新しいライフスタイルのための健康診断パッケージ、バムルンラード病院の「2024年度ヘルスフェ…
  1. あの感動と興奮がタイで再び!Japan Volleyball Asia Tour in Thailand 2024開催決定

     東南アジアでのバレーボールの普及、競技向上、日本のバレーボール、V.LEAGUEの魅力を海外に…
ページ上部へ戻る