NECと住友商事、農業ICTプラットフォームをタイなどに導入

【タイ】日本電気(NEC)と住友商事は4日、NECの農業ICTプラットフォーム「CropScope(クロップスコープ)」のグローバル拡販に関する戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。

 住友商事のグローバルネットワークを活用して、主に南米やASEAN(東南アジア諸国連合)などで市場開拓を目指す。NECは重点を置く対象作物をこれまでのトマトから広げるとともに、栽培から収穫、加工に至る一連のプロセスの最適化と効率化を図る機能を追加する。まずタイやブラジルの大手製糖企業向けにトライアル導入を進める。

 CropScopeの販売戦略で重点を置く作物を、加工トマトに加え、サトウキビ、小麦、大豆、とうもろこしに拡大した。追加した作物に対しAI(人工知能)機能を強化し、過去の営農データや収穫データを学習させ、最適な収穫時期・量を推奨するとともに、収穫の計画と実績を管理する「収穫計画機能」も追加する予定。従来からの施肥・灌漑の最適化を組み合わせ、栽培から収穫、加工まで包括的に管理することが可能になる。

 

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