【タイ】バンコク都クローントゥーイ区内チュアプルン通り周辺で確認された排水路の油汚染を巡り、チャチャート・シッティパン・バンコク都知事は9月20日、13日間に及ぶ調査の結果、地下送油管で長さ約9センチの亀裂が見つかったと明らかにした。場所はクローントゥーイ市場南西のラマ3世橋と交差する辺りで、チュアプルンは燃料を意味する。
今回の問題は、周辺の排水システムで油の混入が確認されたことから発覚した。当局は当初、排水路内の油の発生源を特定できず、石油パイプラインからの漏えいと不法投棄の両面から調査を進めていた。
その後、バンコク都庁(BMA)、エネルギー省、パイプライン運営事業者などによる合同調査が行われ、現場周辺で掘削作業を実施。排水路から回収された油の分析や地下施設の点検を進めながら、漏えい源の特定を急いでいた。
17~18日に地下送油管の異常箇所が発見され、事業者がクレーンを用いて配管を補正し、補修準備を開始。チャチャート都知事が18日の現場視察で、住民と作業員の安全確保を最優先に対応するよう指示していた。
19日深夜から20日未明にかけ、調査チームが送油管外側の鋼製スリーブを切断した結果、内部の配管が湾曲し、その部分に約9センチの亀裂が生じていることを発見。亀裂から油がにじみ出る状況も確認した。都庁によると、原因として高速道路橋脚周辺で発生した地盤の不同沈下により、送油管に応力が加わって配管の変形や亀裂につながった可能性がある。
一方、当局は発見された亀裂について、「排水路内の油汚染を引き起こした主たる漏えい箇所であるかどうかは、現時点ではまだ確認されていない」としている。送油は現在停止され、事業者が汚染液の回収や補修作業を進めるとともに、周辺区域への立ち入りを制限して安全監視を続けている。
都庁は今後、高速道路橋脚を横断する全ての送油管について追加点検を実施する方針。特に、基礎構造の違いや地盤沈下の影響を受ける可能性がある区間を重点的に調査する。
20日時点で復旧時期についての正式発表はない。調査と補修作業は継続中で、当局は原因究明と安全確認を進めている。
チャチャート都知事(中央)
写真:JS100 Radioフェイスブックより






























