タイの観光刺激策に120億円 9月実施へ 政府緊急借入が財源

【タイ】観光スポーツ省は、9月に総額24億5000万バーツ(120億円相当)の観光刺激策を実施する方針を示した。エネルギー危機による国民生活や経済への影響に対応するための政府緊急借入の一部を、財源に充てる。

 スラサック・パンチャルンウォーラクン観光スポーツ相は、需要が落ち込むローシーズンの観光需要を下支えするため、2027年度予算を待たずに緊急借入を活用したいと説明。来年度予算を待てば事業開始が年末のハイシーズンにずれ込み、例年閑散期となる9〜10月の需要喚起の機会を逃すと指摘した。

 刺激策は3つで、タイ人国内旅行の共同負担制度「タイ・ティヤオ・タイ・プラス」に17億5000万バーツを充て、50万件を対象に1件あたり最大3000バーツを補助する。国内線割引の「Fly Thai All the Feelings」に2億バーツ、国際チャーター便や定期便を対象とした運賃支援「Thailand Air Connect」に5億バーツを投じる。

 緊急借入は総額4000億バーツで、再生可能エネルギーへの移行支援に2000億バーツ、エネルギー危機の影響を受けた家計・企業への即時支援に2000億バーツがそれぞれ充てられる。観光業者や航空会社は燃料高騰の影響を直接受けているため、今回の刺激策は後者の枠組みに該当するとした。

 3事業はすでに、観光スポーツ省の官民合同委員会で承認されている。同省は今後、エークニティ・ニティタンプラパート副首相兼財務相と予算案を詰め、8月末までに閣議提出する。第1弾が成功すれば、次のローシーズンに第2弾を実施したいとしている。

スラサック観光スポーツ相
写真:สุรศักดิ์ พันธ์เจริญวรกุล (Surasak Phancharoenworakul)フェイスブックより

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