タイ・ミャンマー・ラオスで水質監視網を構築 ヒ素除去装置や簡易検査キット導入へ

【タイ】タイ政府は、国境を越えて発生する重金属汚染への対策を強化するため、タイ・ミャンマー・ラオスの水質監視ネットワーク構築を進める。天然資源環境省が周辺諸国、国際機関、日本政府と連携し、監視体制の整備やヒ素除去システムの導入を急いでいる。

 スチャート・チョムクリン天然資源環境相は汚染管理局に対し、汚染対策を推進するため国連工業開発機関(UNIDO)、国際協力機構(JICA)、在タイ日本国大使館との協力を進めるよう指示した。水質汚染や重金属の越境汚染が問題となっているのは、北部チェンマイ県、チェンラーイ県、メコン川流域。

 今回の協力では、ヒ素対策の総合管理計画を策定し、水質の簡易検査キットを配布して自治体や地域住民に使用方法を訓練する。これによって地域主体の水質監視体制を強化。村落の簡易水道向けにヒ素除去フィルターを設置し、安全な飲用水の確保を図る。

 また、公害管理局がJICAと協力してタイ・ミャンマー・ラオスの担当者を対象とした「第三国研修プログラム(TCTP)」を実施し、水質や底質の監視能力向上を図る。メコン流域の各国が連携する水質監視ネットワークを構築し、越境汚染への持続的な対処を目指す。

●ミャンマー国境河川の有害汚染調査、タイが日本に支援要請
●タイ北部河川のヒ素濃度が基準値の50倍、原因はミャンマーでの鉱業

写真:タイ公害管理局(PCD)

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