タイ南部の貯蔵施設で燃料紛失 法務省が流通経路を捜査

【タイ】タイ南部スラーターニー県の燃料貯蔵施設で4月1日、精製所から輸送された燃料の量と実際の在庫量に大きな差があることが発覚し、法務省特別捜査局(DSI)を中心とした合同捜査が続いている。輸送された燃料のうち5700万リットルが行方不明となっているもよう。

 燃料が紛失したとされる貯蔵施設は、PTT、バンジャーク、シェルなど複数の企業が保有する計6カ所。燃料は主に海上輸送されており、4月6日までの捜査で96回の小型船への積み替えが判明した。搬送先は判明しているものの、関与した人物や業者の特定には至っていない。ほかにも、不正な備蓄や密輸の疑いがあるという。スラーターニー県内の一部業者が通常を大きく上回る在庫を確保していたとも報じられている。

 背景には中東情勢の緊迫化による原油価格の上昇や供給不安があり、燃料を不正に確保しようとする動きが出た可能性が指摘されている。政府は、国内のエネルギー供給に影響が出ないよう、在庫状況の把握と管理体制の強化を進めている。

 捜査当局は今後も関係企業や輸送業者への聞き取りを続けるとともに、海上輸送の記録や在庫データの精査を行い、燃料が消失した経緯の解明を急ぐ方針だ。不正が確認された場合、関係者に対し法に基づき厳正に対処するとしている。

写真:法務省特捜局(DSI)ホームページより

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