タイ政府が猛暑警戒の呼びかけ 体感温度が「極めて危険な水準」に達する恐れ

【タイ】タイ政府が、今夏は体感温度を示す「ヒートインデックス」が昨年を上回り、危険な水準に達する恐れがあるとし、国民に熱中症対策の徹底を呼びかけている。4月から5月にかけ、ヒートインデックスが警戒水準(33.0~41.9度)から極めて危険な水準(52.0度以上)に達する可能性があるという。

 気象局は、通常の気温とは異なる「人体が実際に感じる暑さ」を示すヒートインデックスを、気温と湿度を基に算出し、熱による健康リスクの指標として用いている。今年は特に中部、北部、東北部で影響が大きいと見込でいる。

 ヒートインデックスが上昇すると、皮膚の発疹や筋肉のけいれん、熱疲労、熱中症、重症の場合は命に関わる熱中症の発生が懸念される。昨年は最高59.5度に達し、熱中症などによる死者が21人に上った。

 このため政府は、高齢者、乳幼児、妊婦、心臓病、高血圧、糖尿病などの持病がある人、屋外で働く人、肥満の人、慢性的なアルコール依存症の人、精神疾患の患者などに、十分に注意するよう呼びかけている。具体的には、天気予報やヒートインデックスを常に確認し、特に午後1時から4時の屋外活動を避けること、喉が渇く前から1日6~8杯以上の水を飲むこと、アルコールや糖分の多い飲料を控えること、通気性の良い服装、帽子、日傘を利用することなどを勧めている。

 また、降圧剤、利尿剤、精神科の薬などを服用している人は体温調節に影響が出る可能性があるため、体調の変化に注意して屋外作業や運動は複数人で行い、互いに異変に気づける体制を取るよう求めている。高齢者も、こまめな水分補給、十分な休息、風通しの良い場所で過ごすことが必要としている。

 皮膚が熱く赤くなる、脈が速く強くなる、頭痛、めまい、意識障害などの症状が見られる場合は、首の後ろ、脇の下、太ももの付け根を冷やす応急処置を行い、速やかに医療機関を受診するか、救急通報番号「1669」に連絡するよう呼び掛けている。

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