更新:ピパット・ラチャキットプラカン副首相兼運輸相は同日、セーンセープ運河の旅客ボートの運賃引き上げを「認めない」と発言し、運輸省傘下の関係機関に対し、陸上・水上を問わず輸送全般の監視体制を強化するよう指示した。運賃改定は、官報で公示されているバンコク首都圏の定期船運賃に関する規定に従い、燃料価格を中心とするコスト構造を踏まえた審査が必要になるとしている。
【タイ】バンコク都内のセーンセープ運河で旅客ボートを運航するファミリー・トランスポート(2002)社は3月18日、今週から運賃を一律1バーツ引き上げると発表した。最低賃金の引き上げや軽油価格の上昇により、運営コストが大幅に増加していることを理由としている。
同社によると、燃料費は全体コストの5割以上を占めており、特に軽油価格の上昇が経営を圧迫しているという。これまで運賃に反映させてこなかったため、1日あたり数万バーツ規模の赤字が続いている。従業員の賃金も、政府が定める最低賃金を上回る額を払っているという。
今回の運賃値上げで、運賃は距離に応じて11~21バーツから12~22バーツに改定される。今後も軽油価格が上昇すれば、さらなる値上げを検討する可能性があるとしている。
利用者数は年々減少しており、現在の乗客数は過去の平均から2割ほど少ない1日あたり2万~3万人にとどまっている。在宅勤務の広がりや電車路線の拡充などが背景にあるという。同社は、「現在の利用者の多くが低所得層であることを踏まえ、影響を最小限に抑えるために値上げは1バーツずつ、できるだけ緩やかに実施する」と述べている。
























