タイ中銀、金取引の上限設定 オンライン取引の透明性向上とバーツ安定狙う

【タイ】タイ中央銀行(BOT)は、バーツ建てで決済されるオンラインの金取引について、個人の取引額に上限を設けるなどの新たな規制を導入する。高額取引の管理を強化し、取引の透明性を高めるとともに、バーツ相場への影響を抑えるのが目的で、3月1日から施行される。

 新たな措置では、バーツ建て決済のオンライン取引に限り、個人が1つのプラットフォームで売買できる金額を、購入・売却それぞれ5000万バーツ(2億5000万円相当)までに制限する。米ドル建て取引、一般の金販売店(金行)、売却できない積立型の金取引サービス、先物市場での取引は対象外とする。1月30日時点で5000万バーツを超える金を保有していた場合は、保有分に限って期限を設けずに売却できる。

金取引プラットフォーム全般を対象とした取引条件も厳格化する。他人名義の口座を使った資金の受け渡しを禁止し、決済は電子決済に限定する。差額のみを精算する取引は認めず、全額決済を義務付けるほか、金は実際に受け取る必要がある。売却についても、事前に金を保有し、代金が全額支払われていることを条件とし、空売りは禁止する。

今回の措置はバーツ相場の変動を抑え、金取引の健全性を高めることを目的としており、上限規制は一般の個人投資家のみが対象で、金取引業者や関連製品の製造業者には適用されない。取引額が5000万バーツ以下の個人には影響はない。

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