【タイ】深南部ナラーティワート県イーゴー郡およびラゲ郡で2月15日未明、小型爆弾7発が相次いで爆発した。国軍や警察などの治安当局は、イスラムの断食月ラマダン入りを前に、マレー系分離独立派組織が地域の不安定化を狙った犯行とみている。
最初の爆発は14日午後11時ごろ、イーゴー郡で発生。バイク修理店の前に置かれたごみ箱内の爆発物が爆発し、駐車中のバイク数台が破損した。直後に300メートルほど離れた役所前で、同様にごみ箱に仕掛けられた爆弾が爆発した。15日午前2時ごろには、同地区の携帯電話修理店前で3発目が爆発。さらに午前4時ごろ、時計塔近くおよび町外れの茂みで相次いで爆発が起きた。人的被害は確認されていない。
警察が周辺を封鎖して現場検証を実施。防犯カメラの映像から、バイクに乗った2人組が爆発物を設置する様子が確認された。
また、隣接するラゲ郡でも2件の爆発が発生した。14日午後11時半ごろ、食料品店で爆発が発生して商品を損傷させた。15日午前1時ごろには、役所前のごみ箱でも爆発が起きた。いずれも負傷者はなかった。今年のラマダンは2月19日ごろに始まる予定で、治安当局は関連性を含め捜査を続けている。
タイ深南部と呼ばれるパッターニー、ヤラー、ナラーティワートの3県と隣接するソンクラー県3郡では以前より、分離独立を大義名分とするテロが続いている。マレーシア国境という土地柄、マレー系のムスリムが住民のほとんどを占めるため、一連のテロも「イスラムテロ」と報道されるが、イスラム的な時間感覚でテロが行われるものの宗教的な争いはない。本質は単純な利権争いと見られる。
























