【タイ】バンコク日本人商工会議所(JCC)が2025年11月25日から12月16日にかけて実施した「JCC2025年下期日系企業景気動向調査」の回答結果がまとめられ、1月27日に記者発表された。前期比で業況が「上向いた」から「悪化した」を引いた業況感DIは、2025年上期実績「マイナス4」、2025年下期見通し「マイナス12」、2026年上期見通し「プラス1」だった。回答企業数は、会員企業1677社の31%にあたる521社。
2025年8月発表の調査では、2024年下期実績「マイナス11」、2025年上期見通し「マイナス7」、2025年下期見通し「マイナス2」だった。今回の調査では、2025年下期の見通し「マイナス2」が「マイナス12」にまで落ち込んだ。特に製造業の繊維(25下=▲62、26上=▲39)、食料品(25下=▲40、26上=0)、非製造業の小売(25下=▲50、26上=25)、建設・土木(25下=▲24、26上=▲6)などが目立つ。2026年上期は、輸出が上向いていることなどで回復の期待が高まるとし、見通しがプラスに転じた。
項目別の調査結果
設備投資は2026年度、「投資増」を見込む企業は全体の23%、「横ばい」は43%、「投資減」は19%。前回の調査結果とほぼ同じとなった。
2026年上期(1~6月)の輸出動向は、「増加」を見込む企業は全体の35%、「横ばい」は45%、「減少」は45%。インド、インドネシア、ベトナムなど、成長が続く国への輸出が目立つという。
業務計画におけるバーツ/ドルの設定為替レートは、「30.0以上30.5未満」および「33.0以上33.5未満」のレンジに入る回答がそれぞれ22%を占めて最多となった。中央値は「33.0」で、業種別では製造業が「33.0」、非製造業が「32.0」。
業務計画における円/バーツの設定為替レートは、「4.0以上4.1未満」のレンジに入る回答が全体の34%を占めて最多。次いで「3.5以上3.6未満」の21%となった。中央値は「4.0」で、製造業、非製造業とも同じ。ちなみに調査時の為替レートは1バーツ=4.9円ほど。
経営上の問題点として挙げられたのは、複数回答の合計で「国内需要の低迷」および「他社との競争激化」が共に59%で最多となった。次いでの「総人件費の上昇」の37%。順序が入れ替わっているが、従来どおりの回答となった。
タイ政府への要望としては、複数回答の合計で「景気対策の促進(消費喚起)」が全体の42%を占めて最多、次いで「家計債務問題」の32%、「税還付及び税務調査関係の改善(還付手続きの複雑さや担当官による運用の違いなど)」の28%となった。ここでの家計債務問題は主に「B to C」が対象。
日系企業が最近改善したと考える事項は、複数回答の合計で「行政手続きの電子化」が全体の20%を占めて最多。以下、「家計債務問題」の16%、「交通インフラの整備」の14%と続いた。ここでの家計債務問題は主に「B to B」が対象。






















