【タイ】タイ南部リゾートのプーケット島の観光業が、過去5年で最好調だという。プーケット観光協会によると、コロナ禍以前の水準を上回り、来年2026年は国際イベント開催を追い風に、観光収益がさらに伸びる見通しだ。
2025年第4四半期から2026年第1四半期にかけてのハイシーズン(繁忙期)は、過去5年間で最も好調で、来島者数および1人あたり消費額ともに2019年を上回る見込みだという。今年は年初から第3四半期にかけて低迷したが、今後の繁忙期は1日あたりの来島者数6万~8万人が期待される。
2025年通年の観光収益目標は5500億バーツ(2兆7000億円相当)で、外国人旅行者からの収益が8割以上を占める。タイ政府観光庁(TAT)は通年の全来島者数を1000万~1400万人とし、プーケット観光協会はプーケット空港からの入島者に絞った独自集計で、外国人旅行者数を500万~600万人としている。
2026年は前年比10%増の6050億バーツに達する見込みで、主要な国・地域の順位は入れ替わりがあるが、中国、ロシア、インドの上位3市場が引き続き中心となる。中国市場の回復が遅れる中、インドからの旅行者がその穴を補っている。
中国人旅行者は直行便の不足などを背景に、コロナ禍以前の3割程度にとどまっている。ただ、人数は減っているものの、消費額は増えているという。また、中国人によるタイ関連の検索数が急増しているとされるなど、明るい兆しもみられるという。
プーケットでは今年から来年かけ、6つの国際イベントが続き、来島者数の増加の追い風になると期待されている。
2025年11月29日~2026年4月30日:「Thailand Biennale, Phuket 2025」
2026年4月21~24日:「GSTC 2026 Global Sustainable Tourism Council Summit」
6月16~18日:「EDC Thailand 2026 (Electric Daisy Carnival)」
6月23~25日:「NewMa Asia Massage Championship 2026」
10月26~31日:「InterPride General Meeting & World Conference 2026」
11月10~13日:「Global Wellness Summit 2026」



















