タイの外国人入国者数、11月は8%減の291万人 政府の好調アピールと隔たり(表付き)

【タイ】タイ観光スポーツ省がまとめた2025年11月の外国人入国者数は、前年同月比8%減の291万4810人だった。1~11月は前年同期比7%減の2960万3881人。タイ政府は最近、各国からのタイ乗り入れ便の増便などでインバウンドが回復しているとアピールしていたが、11月の数字には反映されなかった。前月10月の257万3743人からは増加しているが、ハイシーズンを迎えたことによる例年の傾向と判断される。

 国別では中国が最多で、前年同月比32%減の32万6974人。前月10月の35万7445人からも落ち込んでおり、タイ政府による度重なる中国向け誘致キャンペーンも、効果が表れていない。

 次いでマレーシアからで、前年同月比6%減の32万1869人。タイ南部での洪水発生により、12月はさらに落ち込むことが懸念される。

 3位はインドからで、前年同月比16%増の23万6232人。これまでどおり、入国者数が順調に伸びている数少ない国の一つ。4位はロシアからで同4%増の21万4523人、5位は韓国からで同16%減の13万251人だった。日本からは同1.5%微減の10万8038人で、前月の11位から多少順位を上げた8位となった。

 タイは2025年を観光年「Amazing Thailand Grand Tourism and Sports Year 2025」に指定し、外国人入国者数の目標値を3800万人(ペートーンターン・チナワット前首相)~4000万人(タイ観光スポーツ省)に定めていたが、11月末の時点で3000万人に届いていない。

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