【タイ】タイ南部最大の商業都市ソンクラー県ハジャイ郡の市街地が、連日の豪雨によって広範囲に冠水した。ハジャイ当局は非常事態を宣言し、住民に避難を呼びかけている。アヌティン・チャーンウィーラクーン首相は「南部各県での支援計画をすでに整えており、迅速に実行する」と述べた。
雨は過去3日間で計544ミリを記録。貯水池での放水が余儀なくされ、排水能力を超える水量が市街地の水路に流れ込み、そのままあふれ出で一気に冠水した。ハジャイ当局は11月21日午後10時、第1区28地区、第2区29地区、第3区8地区の計65地区を対象に非常事態を宣言。住民の家財道具を伴う高台への避難を指示した。
これまでの報道によると、市街地の主要な市場が冠水して混乱が広がり、21日から22日にかけての真夜中の道路は、冠水の中で避難の車が渋滞したという。
アヌティン首相は22日午前8時10分、バンコク都内のドーンムアン空港の空軍基地で記者団に対し、「この時期の南部での洪水は想定されており、各県はすでに緊急計画を整えている」と説明した。農業被害への補償についても、「基準に沿って支援を行う。特に深刻な被害を受けた地域には別途の追加支援が検討されている」とした。
21日から22日にかけてのハジャイ市街地
写真:レスキュー隊「1677(ร่วมด้วยช่วยกัน)」フェイスブックより























