タイ南部で豪雨続く 河川氾濫・浸水被害拡大

【タイ】タイ各地で洪水被害が続いている。南部のスラートターニー県やソンクラー県では特に、連日の豪雨で河川の水位が上昇し、冠水・浸水被害が広がっている。当局が住民に警戒を呼びかけ、関係機関が24時間体制で監視にあたっている。

 スラートターニー県キーリーラットニコム郡では11月20日朝、クローンヤン川の水位が警戒水準に達した。一部では堤防を越えて住宅や農地にあふれ出て、住民が家財を安全な場所に移すなどの対処にあたった。

 県当局は、低地、山間部、河川沿いの住民に対し警戒を徹底するよう求めた。豪雨による急激な増水や鉄、砲水、土砂崩れ、河川氾濫の危険が続いているとした。県内の国立公園、滝、洞窟など観光地にも職員を配置し、危険な場合は閉鎖措置を取るよう指示した。

 ソンクラー県でも20日朝時点で豪雨が続いており、防災本部が24時間体制で監視を行っている。タイ気象庁が23日ごろまで大雨という予報を出しており、県内ラッタプーム郡では24時間で396ミリ、ハジャイ郡で215ミリ、チャナ郡で198ミリなど、記録的な降雨が観測された。低地や河川沿いで洪水が発生、交差点、市場、鉄道沿線、ガソリンスタンド周辺などが冠水・浸水した。

11月20日朝のスラーターニー県内

11月20日朝のソンクラー県内
写真:レスキュー隊「1677(ร่วมด้วยช่วยกัน)」フェイスブックより

関連記事

厳選タイ導入業務ソフト
「ERP」「会計ソフト」
「生産管理システム」「販売管理システム」
2025-26年版
simlex-20240411-004
ページ上部へ戻る