バンコク、Z世代が選ぶ「世界一の都市」に 英誌タイムアウト調査

【タイ】英旅行情報誌「タイムアウト」は、世界各地の30歳未満の若者約1万8500人を対象に行った調査で、タイの首都バンコクを「Z世代にとって世界で最も魅力的な都市」と発表した。2位は豪州メルボルン、3位は南アフリカ・ケープタウンだった。トップテンにランクインしたアジアの都市は、10位の中国・上海のみ。

 タイ政府観光庁(TAT)のターパニー・キアットパイブーン総裁がタイのメディアに語ったところによると、同調査は生活満足度や生活費の手頃さ、友人をつくりやすい環境などを基準に評価されたもの。バンコクは幸福度で84%、生活費の負担感の少なさで71%の支持を得て首位となった。

 同誌は、結果は広告やイメージ戦略ではなく、実際に暮らす若者の体験に基づくものだと説明。屋台のストリートフードから高級ルーフトップバー、古い寺院と現代的なカフェやアートスペースまで、多様性が共存する都市として評価された。

 TATは、「今回の結果はタイの文化や人々の温かさが若い世代に受け入れられている証し」とし、今後は量から質へと観光の価値を転換し、持続可能な観光地づくりを進める方針を示した。今回の首位獲得は、バンコクが単なる観光地にとどまらず、若い世代にとって「暮らす場所」としても魅力を持つことを示すものとなったとしている。

Bangkok named the world’s best city for Gen Z in 2025

写真:newsclip

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