【タイ】チャチャート・シッティパン・バンコク都知事は10月7日、北部での大雨に伴うチャオプラヤー川の増水およびタイ湾の高潮による逆流(遡上)による洪水を防ぐための包括的な対策を公表した。24時間監視と人員配置が軸となる。
バンコク都庁(BMA)は、王立灌漑局および国家水資源事務局などと連携し、1)チャオプラヤー川沿いの堤防の点検と危険地域の監視、2)被災が想定される都民を支援するための人員配置、3)運河の水位を下げ雨水の流入余地を確保、4)排水路やポンプ場の点検・整備、5)機材と人員を24時間体制で待機させる、などを実施する。
バンコクには、都の中央を流れるチャオプラヤー川と、西側(右岸)のバンコク・ノーイ運河およびマハーサワット運河沿いに総延長80キロの堤防があるが、一部は未整備。BMAはこうした脆弱箇所や公共船着き場に計19万8700袋の土嚢を積み、仮設の防護壁を築いて排水ポンプを設置し、職員を常駐させている。
今年は北部および東北部で深刻な洪水被害が発生。バンコク首都圏では、2011年の大洪水の再来を心配する声が上がっているが、ソーポン・サーラム副首相が「再来はない」と明言。BMAが今回の対策に乗り出した。




















