バンコク旧市街で築100年の建物が一部崩落 屋内の5人救助

【タイ】バンコク都プラナコーン区内のサムラーンラート通りで10月1日午後1時40分ごろ、築100年とされる住居のひさしが崩落した。住人5人が屋内に閉じ込められたが、消防やレスキュー隊によって救助された。けが人はなかった。

 崩落が起きた住居は、前夜からレンガ片が落下していたなど、兆候があったという。住人5人の救助中は、道路が通行止めとなって電力も遮断され、周辺住民が避難した。現場一帯は古い建物が多く残る旧市街で、事態を重く見たチャチャート・シッティパン・バンコク都知事ら都庁幹部が現場に赴き、周辺を視察した。

 バンコク都庁(BMA)は関係機関に対し、今回事故を起こした建物や周辺の老朽化した建物の安全性を緊急に調査するよう指示。特にひさしの傾きや支柱の劣化など危険な兆候がある建物について、速やかに報告するよう求めた。

 チャチャート都知事は、「壁のひび割れ、コンクリートの剥落、鉄骨のさびなど異常を見つけた場合はただちに、所有者から区役所に通報してほしい。築40年以上の建物は特に注意が必要」と呼びかけた。

写真:バンコク都庁(BMA)

関連記事

ページ上部へ戻る