バンコクの「伝説の賭博場」摘発 月3億〜4億バーツ流通

【タイ】タイ警察は8月27日、過去に何度摘発しても繰り返し営業していた、バンコク都ドーンムアン区内の「伝説の賭博場」を摘発、その場に居合わせていた176人を拘束した。使われなくなったフットサル場を改造した建物で、5部屋の賭博室とVIPルームを備え、サイコロ賭博やカードゲームなどが行われていた。

 摘発は内務省自治局が編成した特別部隊との合同で実施され、プームタム・ウェーチャヤチャイ副首相兼内相(首相代行)も現場に踏み込んだ。固く閉ざされた鉄製の門を切断して突入したという。

 逮捕されたのは、賭博場関係者や賭博に興じていた者など男62人と女114人。現場で押収されたのは現金およそ100万バーツ(450万円相当)、銀行通帳17冊、賭博用具多数で、銀行口座は全て同一の女性名義だった。1日におよそ400万バーツの入金記録もあったという。

 同賭博場は、過去5年で20回以上も摘発されながら再開を繰り返し、「伝説の賭博場」と呼ばれていた。警察はこれまでに何度も捜査令状の発付を裁判所に請求していたが、直近では摘発前日の26日に却下されたという。今回の摘発は、内務省による権限行使で実現した。

 プームタム副首相は現場で、摘発の成果を公表。金の動きが1日で500万〜1000万バーツ、VIPルームでは1時間で300万〜400万バーツ、月では3億〜4億バーツに達していたと述べた。

 オーナーの男(69)は逃亡中で、タイ北部もしくは周辺国に潜んでいるとみられる。賭博関連で多数の逮捕歴があり、未施行の実刑は13年、そのほかの容疑でも複数の逮捕状が発行されている。

写真:POLICE News Varieties

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