【タイ・カンボジア】タイとカンボジアの軍事衝突を巡り、カンボジア・ジャーナリスト・クラブ(CCJ)が「タイの報道は虚偽・不正確」と非難したことに対し、タイ・メディアが猛烈に反発している。タイ・ジャーナリスト協会(TJA)、オンラインニュース・プロバイダー協会(SONP)、タイ全国ジャーナリスト連合(NUJT)は7月31日、連名で声明文を発表し、カンボジア・メディア自らの報道倫理欠如を自覚し、同国から発信される全てのフェイクニュースや偽情報をCCJが封じるよう要求した。
CCJはフェイズブックに、7月25日にタイ英字紙ネーションを「虚偽で誤解を招く内容」、31日にタイ字紙カオソット英語版を「事実誤認の情報を拡散」と、それぞれに対しての抗議文を投稿。これにタイ・メディアが、「カンボジア・メディアこそフェイクニュース垂れ流しで政府ご用達に成り下がった輩」とやり返した。
TJA、SONP、NUJTは連名による声明文に、CCJの批判は「容認できない屈辱」と明記。また、カンボジアから発信され世界に拡散されるフェイクニュースと偽情報を封じるための「具体案を作成してタイに説明するよう」要求。TJAはさらに、CCJと以前に交わしたメディア提携に関する覚書を、関係が正常に戻るまで撤回すると言い渡した。
タイ・メディアは、カンボジアによる質が悪いフェイクニュースとして特に、「タイ空軍F-16による化学兵器の投下」「同F-16による(大型かつ高性能の)MK-84爆弾の民家への投下」「タイ陸軍第2軍管区のブンシン・パートクラーン司令官の戦死」などを挙げている。MK-84爆弾に関しては、カンボジア兵が民家の庭で爆弾を掘り出している写真がSNSで拡散されているが、錆びだらけで古さが一目瞭然で、大方はフェイクニュースとみなしている。
化学兵器使用のフェイクニュース 画像:タイ陸軍第2軍管区 กองทัพภาคที่ 2
ブンシン司令官戦死のフェイクニュース 画像:タイ陸軍第2軍管区 กองทัพภาคที่ 2
カンボジアでのM-84爆弾の撤去作業 写真:スリン県住民コミュニティのフェイスブック ชุมชนคนสุรินทร์
タイのメディア専門団体による共同声明