【タイ】タイ証券取引所(SET)上場の「セナ・デベロップメント」が三菱倉庫との合弁で、バンコク東隣サムット・プラーカーン県内のバーンナー・トラート通り23キロ地点に賃貸工場を開発する。住宅開発を続けてきたセナが今回、産業不動産市場に参入する。
セナは2年以上前、バーンナー・トラート通り23キロ地点に25ライ(1ライ=1600平米)の用地を取得。「住宅分野の景気が後退したから産業分野にシフトしたわけではない。数年前からの計画だった」と説明した。今回、三菱倉庫との合弁で新会社「SENA MLC 1 Co.」を設立、5月20日に調印式を催した。登録資本金は1億8000万バーツ(8億円相当)。セナが51%、三菱が49%の株式を保有する。
倉庫開発には総額6億バーツを投じる見込み。年内に着工、2026年第4四半期の完成を目指す。賃貸面積は2万5000平米で、賃貸料は1平米当たり月165~215バーツとなる。
SENA MLC 1 Co.は今後、倉庫および工場を中心に開発し、2030年までに工業団地と物流パークの規模にまで拡張していく計画だ。セナは「工業用不動産の需要は供給を上回っている」とし、今後も成長を続けると期待している。