三井化学と旭化成、日本とタイで不織布事業統合

【日本、タイ】三井化学と旭化成は2月8日、両社の日本とタイの不織布関連製品の開発、製造、販売を、三井化学が60.6%、旭化成が39.4%出資して設立する新会社に移管すると発表した。

新会社は「エム・エーライフマテリアルズ」で、2022年3月期で売上規模483億円、従業員約700人。国内生産拠点は三井化学の100%子会社であるサンレックス工業(三重県)、三井化学名古屋工場(愛知県)とし、旭化成の守山工場(滋賀県)へは新会社から製造を委託する。三井化学のタイの生産拠点のミツイ・ハイジーン・マテリアルズ(タイランド)と旭化成のタイの生産拠点アサヒカセイ・スパンボンド(タイランド)は新会社の子会社として生産販売を継続する。旭化成守山工場のスパンボンド工場の製造事業は時間をおいて吸収分割により新会社に統合する予定。

アジアでの競合メーカーによる生産設備増強が続き、また、東アジアの地域的な包括的経済連携(RCEP)協定発効に伴う関税撤廃の影響を受け、不織布市場の競争激化が想定されるため、両社の事業を統合して、事業基盤を強化し、日本、アジア市場でのプレゼンスの維持拡大を図る。

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