死亡女性はプロポーズを受けたばかりのブラジル人 カオサン裏のホテル火災で

【タイ】バンコク都内カーオサーン(カオサン)通り裏手のジ・エンバー・ホテルで12月29日夜に発生した火災で、火元の5階の部屋で死亡していた女性は、前週に交際相手からプロポーズを受けたばかりのブラジル人(24)だった。ほか、ウクライナ人の男性(27)と米国人の男性(35)の2人が、搬送先の病院で死亡が確認されている。けが人は7人だった。死亡で100万バーツ(450万円相当)、けがで50万バーツの見舞金が、政府から支払われる見込み。

 前夜に続けて30日も現場を訪れたチャチャート・シッティパン・バンコク都知事が、捜査当局からの報告をメディアに語ったところによると、ブラジル人女性は交際相手と共に504号室にチェックインしていた。2人は火災警報を聞いて廊下に出たが、停電と煙で視界を奪われてはぐれてしまい、女性は火元の511号室に迷い込んでしまったと見られる。男性は無事だった。

 511号室はホテル従業員が駆けつけており、部屋のドアを開けてしまっていた。それによって煙が廊下を伝わって瞬く間に広まったという。同室は韓国人男性3人がチェックインしていたが、火災当時は不在だった。ホテル客室は同室しか燃えていないこと、マットレスが全焼していてスプリングしか残っていないことなどから、捜査当局は火元で間違いないと見ている。

 同ホテルは既存のビルを改造して2022年4月に開館。2カ所の非常口が確保され十分な消火器が備わっていたが、規模的に義務付けられていないスプリンクラーは設置されていなかった。当初、火災時に7人が屋上に避難したと伝えられたが、実際には屋内に残されていた39人中34人が屋上に詰めかけたという。はしご車が全員を救助したが、ホテル前のターニー通りが狭い上に路駐の車が多く、緊急車両が迅速に侵入できなかった。

 警察は火災の原因を知っていると思われる韓国人男性3人を探しているという。

現場を視察するチャチャーイ都知事ら 写真:バンコク都庁(BMA)

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