【タイ・トルコ】トルコ・イスタンブール空港で12月22日、ナイジェリアからトルコを経由してタイに運ばれるはずだった、木箱に入れられたゴリラの子どもが見つかった。箱にはウサギ50羽と虚偽の説明が書かれていたという。ゴリラの子どもはその場で保護された。
トルコ当局はイスタンブール空港での抜き打ち検査でゴリラの子どもを発見、書類の記載事項をタイ当局に報告した。タイ側では、報告にあった中部ナコーン・パトム県内の動物輸入業者を家宅捜索、オーナーに事情聴取を行った。
オーナーの供述によると、デビットと名乗るアフリカ人から「ウサギ50羽の輸入を手伝ってほしい」と依頼されて15万バーツで引き受け、ウサギは実際に届けられたという。ゴリラの子どもの件は知らなかったと話している。同社は、バンコク都内のウィークエンド・マーケット(チャトゥチャック市場)に動物を販売する店舗を構えている。
ゴリラは、「ワシントン条約」で国際取引の規制対象となる動植物を掲載した「附属書1」に含まれる。