【タイ】プラウィット元副首相兼国防相・元陸軍司令官が党首の野党パラン・プラチャーラット党は12月12日、同党を離党してペートーンターン現政権に下院議員として残留した党員20名を正式に除名したと発表した。同日に党籍を失った該当党員は、ナルモン・ピンヨーンシンワット農業・協同組合相が党首のクラータム党への入党の可能性がある。
除名となったのは、タマナット・プロムパオ元幹事長とその派閥党員。今年9月4日に発足したペートーンターン政権に留まり、それまで与党だったパラン・プラチャーラット党が野党に追いやられたきっかけを作った。
タマナット氏はセーター政権で農相を務めていたが、ヘロイン密輸で1994年から4年間オーストラリアで服役していた過去が問題視された。憲法裁判所が8月14日、元受刑者の閣僚任命は憲法違反に当たるとし、セーター首相を解任。プラウィット党首が次期政権でタマナット氏を閣僚から外すと発言し、同氏は事が起きる前に離党した。