【タイ】タイ政府が来年の観光キャンペーン「Amazing Thailand Grand Tourism and Sports Year 2025」を準備中だ。ペートーンターン首相が先に打ち出した、2025年を「観光とスポーツの年」にするという政権運営に基づくもので、年間4000万人の外国人旅行者(観光客)、2億5000万人規模の国内旅行、3兆4000億バーツ(15兆円相当)の観光収益を期待している。
ペートーンターン首相は、伝統文化やタイ料理の魅力を伝える「タイの魅力」、外国人にまだまだ知られていない都市や町をアピールしていく「隠された秘宝都市」、文化、料理、特産品の紹介を盛り込んだ新たなツアー企画やイベント開催などを展開する「絶対にやるべき5つのこと」という3つの主要戦略を打ち出している。これらはすでに、現在実施中の「Thailand Winter Festivals 2024 ‘7 Wonders of Thailand’」に盛り込まれており、来年の観光キャンペーンにつないでいく。
詳細の発表は12月としているが、特別イベントとして2、3月のMotoGPレースが計画され、4月は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されたソンクラーン(水かけ祭り、タイ正月)が控えている。旅行者が把握しやすいよう、カレンダー配布されるという。さらに、セーター前首相が提唱していたアセアン地域を対象とした単一ビザ(査証)構想の検討を含め、外国人に対するビザ発給の簡略化も進めていく。
タイの外国人入国者数はコロナ禍前の2019年、通年で3991万6251人を数えた。