バンコク近郊ながらも山深い自然に恵まれた県。隣県のナコーン・ラーチャシーマー、プラーチーンブリー、サラブリーと共に、カオヤイ国立自然公園の一角を成す。ユネスコの世界遺産「ドン・パヤーイェン‐カオ・ヤイ森林群 自然遺産/2005」に指定されている。山がちで滝が多いのが特徴。中でもサリカー滝はバンコクから1時間強で行けることもあり、週末には地元住民ほか日帰りのバンコク都民でにぎわう。食べ物の持ち込みが禁止されていて、環境保護に力が入れられている。足を水につけていると、小さな魚が突っついてくるほど。
ナコーン・ナーヨックは、旧日本軍が駐屯していた県としても知られる。その跡地には今、陸軍士官学校が建つ。近くの仏教寺院のワット・プランマニーにも旧日本軍が駐屯していたことを示す碑誌が残っている。ここは一時期、宝くじが当たることで知られていて多くの在家者で賑わったが、今はすっかり落ち着いてしまった。さらに、建立時はタイで最大といわれたガネーシャの像も同県の人気スポットだったが、こちらも以前ほどにぎやかではない。
バーンナー郡の仏教寺院のワット・チュラーポーン・ワナーラームには、日本を思わせる「竹のトンネル」があり、昔も今も多くの在家者を集めている。
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人口: 26万人(2021年、内務省地方自治振興局)
面積:2,122平方キロメートル(エネルギー省)
距離:バンコクから107キロ(タイ道路協会)
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