【タイ】政府は9月30日、チャオプラヤー川流域の住民に対し、水位上昇への警戒と事前準備を呼びかけた。農業協同組合省灌漑局が上流からの流入量の増加を受け、同日正午にチャオプラヤー・ダムの放流量を毎秒2500立方メートルに引き上げる。
灌漑局によると、今後1~5日間で流量はさらに増加する見通しで、10月2日には中部ナコーン・サワン県のC.2観測所で流量が最大毎秒3000立方メートルに達する可能性がある。さらに支流から毎秒700~750立方メートルの流入が見込まれ、チャオプラヤー・ダム上流の流量は毎秒3600~3700立方メートルに達するとみられる。同局は左右両岸の灌漑網に毎秒550~580立方メートルを取り込む計画。
こうした流量増加を受け、ダム下流の放流量を毎秒2500立方メートルに引き上げるため、堤防外の低地やチャオプラヤー川およびノーイ川沿いでは水位上昇への警戒が必要としている。灌漑局は北部ウタイ・ターニー、中部チャイナート、シンブリー、アーントーン、アユタヤ、スパンブリー、ロッブリー、パトゥム・ターニー、ノンタブリー、サムット・プラーカーンの10県およびバンコク都の各知事に対し、洪水警戒に関する文書を送付し、関係機関や住民に増水への備えを求めた。
政府は国民に対し、家電製品や重要書類などを高所に移動させるほか、浸水の恐れがある場所にある自動車、オートバイ、家畜・ペット、農業機械などを安全な場所に移動させるよう呼びかけている。生活必需品や緊急連絡手段を事前に確保し、行政当局の発表を継続的に確認するよう求めた。
パッダーラット・トーンサルアイコーン政府副報道官は、今回の警戒情報は事前準備を促すためのものであり、「警戒はしても、過度に恐れないでほしい」とした。堤防内の市街地には影響しないとの見方を示している。
●タイ中部チャオプラヤー・ダムで放流量を増加 アユタヤ県内6郡で水位最大1.5メートル上昇の恐れ



























