【タイ】政府は4月11日、国家安全保障関連法(ISA、2008年制定)に基づき、南部ナラーティワート県スンガイ・コーロック郡を「国内治安に影響する事案が発生する区域」から除外することを決めた。ラリダー・プルートウィワタナー政府副報道官は、「政府は現地の状況を注視し、実態に合わせて対策を調整する。治安と国民生活の向上を同時に進める」と述べた。
政府は、現地情勢を総合的に評価した結果、状況が改善して一部の措置を緩和できる段階にあると判断。地域の実情に即した対応と住民の生活環境の改善を両立させる方針を示した。一方、ナラーティワート、パッタニー、ヤラー、ソンクラーの4県にある計19郡については、治安対策を引き続き維持する。治安維持の取り組みを継続的かつ効果的に進める必要があるとしている。
タイ深南部と呼ばれるパッターニー、ヤラー、ナラーティワートの3県と隣接するソンクラー県3郡では以前より、分離独立を大義名分とするテロが続いている。マレーシア国境という土地柄、マレー系のムスリムが住民のほとんどを占めるため、一連のテロも「イスラムテロ」と報道されるが、イスラム的な時間感覚でテロが行われるものの宗教的な争いはない。本質は単純な利権争いと見られる。
























