【タイ】国際的な汚職監視団体トランスペアレンシー・インターナショナル(TI、国際事務局:ドイツ・ベルリン)が公表した2025年版「Corruption Perceptions Index(CPI、汚職認識指数)」で、タイは100点満点中33点となり、182の国・地域中116位に後退した。前年の34点から1点下げ、順位も一つ落とした。世界平均の42点を大きく下回っている。日本は63点で31位。
CPIは専門家や企業関係者の評価を基に各国の汚職の度合いを指数化したもので、実態を直接測るものではないが、各国の状況を示す重要な指標とされる。上位国を見ると、デンマークが89点で首位、フィンランドが88点で続いた。シンガポールは84点で3位となり、アセアン諸国の中で最も高い評価を維持した。以下、ニュージーランドとノルウェーが同率4位、スウェーデンおよびスイスが6位、ルクセンブルクおよびオランダが8位、ドイツおよびアイスランドが10位に並んだ。
TIは、タイ(33点)とモンゴル(31点)は2012年以降、低水準のまま下落傾向が続いていると指摘。特にモンゴルでは、法の支配や説明責任の弱体化、国民社会への制約強化が背景にあるとされた。タイについても、他国と比べた相対的な評価の低下が順位後退につながったとしている。
指数を構成する指標別に見ると、投資家や民間事業者の見方を反映する項目で下落が目立ち、特に国際経営開発研究所(IMD)が毎年発行する「世界競争力年鑑」に基づく競争力関連の評価が大きく低下した。一方、政治制度や法制度に関する評価では、多くの分野で改善がみられたという。
アセアン域内でもタイは7位にとどまり、シンガポール、ブルネイ、マレーシア、ベトナム、インドネシア、ラオスに後れを取った。前年の5位から順位を落としている。























