タイからカンボジアへの異常な金輸出、タイ首相が調査を指示

【バンコク】アヌティン・チャーンウィーラクーン首相は9月15日、タイからカンボジアへの金輸出量が異常に増加している問題について、緊急に調査するよう財務省に指示を出した。不正行為が確認された場合、タイ経済の安定を維持するため、厳正な法的措置を取るとしている。

 アヌティン首相は同日のタイ工業連盟(FTI)での会合に出席した後、記者団に対し「アセアンの経済・産業拠点としてのタイの地位を確実なものとする」と明言。あらゆる業種の声に耳を傾け、障害を迅速に取り除き、国際競争力を高めていくとした。この席で、タイからカンボジアに金が大量に輸出されている件も取り上げられた。

 タイからカンボジアへの金の輸出は2025年1〜7月、前年同期比で3倍となる21億4900万米ドル(680億バーツ)に達し、スイスに次ぐ第2位の輸出先となった。カンボジアの経済規模に見合わない急増ぶりから、資金洗浄や犯罪組織の関与を指摘する声が上がっている。

 昨今のタイバーツ高騰は、米ドル建ての金輸出急増も一因とされる。また、タイは国際的な金取引・精製の中継拠点として機能しており、スイスへの金輸出は以前から盛んだという。

写真:FC Anutinフェイスブックより

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