【タイ】バンコク首都警察は8月31日、「伝説の賭博場」のオーナー(69)をバンコク都内ラマ4世通り沿いの食堂で逮捕したと発表した。8件の逮捕状が出ており、過去半年にわたって逃亡を続けていた。
賭博場は8月27日、警察と内務省自治局が編成した特別部隊が合同で摘発。当時のプームタム・ウェーチャヤチャイ副首相兼内相(首相代行)も現場に踏み込んだ。警察は摘発時、「肝心のオーナーを捕まえなければ、この賭博場は永遠に閉まらない。タイ北部もしくは周辺国に潜んでいるとみられる」と発表していた。
しかし、警察が捜査を進めていくと、バンコクにほど近い中部アユッタヤー(アユタヤ)県バーンパハン郡の豪邸に潜んでいることが分かった。30日に容疑者が外出したところを、捜査員15人が尾行し、バンコク都内のラマ4世通りの食堂でタイ麺を注文したところで取り押さえた。
容疑者には、違法賭博、外国人の不法雇用、感染症拡大の恐れがある集会の開催など、8件の容疑で逮捕状が出ていた。賭博場は過去5年で20回以上も摘発されながら再開を繰り返し、「伝説の賭博場」と呼ばれていた。警察はこれまでに何度も捜査令状の発付を裁判所に請求していたが、直近では8月26日に却下された。そのため、翌27日の摘発は内務省による権限行使で実現した。
豪邸は広大な空き地の中央に建てられており、周囲に民家はなく、部外者が近づきにくい環境だった。敷地内では馬3頭が飼育されており、馬場も設けられていた。
警察の取り調べに対し容疑者は、「元はタクシーのドライバーだったが、賭博場の運営に転じて以来、人生の全てを賭博に捧げてきた」と供述。これまで6度の服役経験があり、「体重が30キロ以上減ったこともあった」と話しているという。
写真:POLICE News Varieties