エレベーターシャフトの設計変更は「正当」、会計検査院が主張 バンコク地震での倒壊ビルで

【タイ】3月28日の地震で倒壊したバンコク都チャトゥチャック区内の「タイ会計検査院(SAO)」新本部ビル(当時建設中)を巡り、エレベーターシャフト(昇降路)の壁の厚さが30センチから25センチに変更されていた件について、SAOが「設計変更は正当だった」と主張している。壁を薄くする分、鉄筋を増やしたという。

 エレベーターシャフトの壁の厚さの変更は、タイ政府が任命した事故調査委員会が発見。事故調メンバーのタイ構造エンジニア協会(TSEA)は、重量を支えるエレベーターシャフトは(特に高層ビルでは)心臓部と見なされ、壁が薄くなると建物全体の強度に影響を与えると説明した。

 指摘を受けたSAOは4月24日、該当箇所の記録を確認し、構造設計と内装設計に矛盾が生じたため、建築基準に沿って設計を変更し、関係部署が精査・承認したと報告した。SAOの主張が正しければ、ビル倒壊の主因もしくは一因は、以前から指摘されている鉄筋の強度不足の可能性がより高くなる。

 救助状況は24日正午時点で、死者56人、行方不明者(生き埋め)38人。これまでの救出成功は9人。

4月23日の救助活動 写真:Fire & Rescue Thailand

 

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