「反クーデター法案」与党内でも不評

【タイ】与党プアタイ党が挙げた、クーデターを防止するための「国防省管理法改正案」が不評だ。野党で親軍王党派のパラン・プラチャーラット党はもちろん、与党第2党のプームジャイタイ党、同じく与党で王党派のルワムタイサーンチャート党も反対の意を示している。

 プアタイ党はペートーンターン・チナワット現首相の父親のタクシン元首相が実質的な支配者。2006年の外遊中にクーデターが起き、そのまま逃亡生活に入った経験を持つ。また、タクシン氏の妹のインラック氏が首相だった2014年にもクーデターが起き、政権が覆された。

 プームジャイタイ党党首のアヌティン・チャーンウィーラクーン副首相兼内相は、「クーデターは政治的なわずかな理由で生まれ、実際に起きれば憲法が停止される。次のクーデターの口実になるだけ」と、同案を冷ややかに評価した。

2014年のクーデター直後のバンコク都内戦勝記念塔 写真:newsclip

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