【タイ・ミャンマー】ミャンマーと国境を接する南部ラノーン県の沖合で11月30日に起きた、ミャンマー海軍によるタイ漁船への銃撃および拿捕(だほ)について、タイがミャンマーに抗議した。外務省は12月2日、在タイ・ミャンマー大使を呼び出して会議を開く予定だ。
タイ国防省は当初、タイ漁船15隻のうち2隻がミャンマー領海に侵入、7.4~10.6キロ地点でミャンマー海軍の艦艇から銃撃を受けたと発表していた。乗組員のうちタイ人1人が海に飛び込んで溺死、ほかタイ人4人、ミャンマー人27人が拘束された。
ペートーンターン首相は12月1日、事件に関して懸念を表明。いかなる状況であろうと暴力を容認しないと述べ、拘束されたタイ人4人の早期解放を訴えた。タイ各メディアからの領海侵犯自体に関する質問には、「不確定」とだけ答えた。