【タイ】タイの公共放送タイPBSなどによると、サッカー・タイリーグ1のクラブで北部ラムプン県を本拠地とするラムプン・ウォリアーズFCのポンシリ会長(35)が21日、賭博、資金洗浄(マネーロンダリング)などの疑いで、北部パヤオ県の義父宅で逮捕された。容疑を否認している。
ポンシリ氏は2017年に当時リーグ3だったラムプン・ウォリアーズを買収した。ラムプン・ウォリアーズは以降、外国人を含む有力選手を高給で招へいし、2021年にリーグ3、2022年にリーグ2で優勝し、同年、リーグ1に昇格した。
ポンシリ氏は豪邸、高級車など派手な暮らしと出所不明の多額の資産で知られる。2021年に、麻薬密売やオンライン賭博サイトへの関与の疑いで逮捕されたが、その後、捜査の進展は報じられていなかった。警察は今回、ポンシリ氏が違法ビジネスで得た金でラムプン・ウォリアーズを買収し、マネーロンダリングに使っていた疑いがあるとみて、捜査している。
タイ警察を巡っては、今年に入り、複数の警察幹部が、賭博組織や麻薬組織から多額の上納金を受け取っていた疑いが浮上し、捜査が進められている。