【タイ】警察は10月8日、バンコク北郊パトゥム・ターニー県パトゥム・ターニー市内の低所得者向け公営住宅で3人の遺体が見つかった事件をめぐり、オンライン闇金融組織を摘発してネット銀行口座の名義貸し役と口座調達役の女2人(20、29)を逮捕した。遺体は無理心中とみられる。
公営住宅では、シングルマザー(42)娘2人(7、9)の計3人が死亡しているのが見つかった。3人の遺体はいずれも室内に横たわっており、現場に争った形跡や暴行を受けた痕跡はなかった。部屋の隅には炭と灰が入った金属製の容器が置かれ、室内は外気が入らないよう密閉されていた。
警察は、炭を燃やしたことによる一酸化炭素中毒の可能性が高いとみている。発見時には死亡から少なくとも18時間が経過していたとみられ、冷蔵庫の裏からは「3人を翌日に火葬してほしい」「葬儀は行わなくてよい」などと記した遺書も見つかった。
捜査の過程で、死亡した女性が違法なオンライン融資アプリを通じて詐欺被害に遭っていた可能性が高いと判断。資金の流れを追跡した結果、詐欺グループが使用していた口座の名義人と、口座調達役とされる女2人が浮上した。
逮捕された20歳の女は、詐欺資金の受け取りに利用される「口座名義人」として活動していたとみられ、警察は携帯電話1台を押収した。29歳の女は、詐欺グループが利用する口座の調達や手配を担う中心的役割を果たしていたとみられ、警察はやはり携帯電話2台を押収した。
今回の事件を受け警察は改めて、融資サービスや融資アプリを利用する際は、事前に安全性や合法性を確認するよう呼びかけている。正規の融資アプリは、タイ中央銀行(BOT)の認可を受ける必要があるとしている。また、不審な人物、ウェブサイト、アプリを見つけた場合、オンライン詐欺の被害に遭った場合は、オンライン詐欺対策運営センター(AOC)のホットライン「1441」などに通報するよう求めている。
写真:POLICE News Varieties




























