救急車両の燃料不足、タイ全国39都県に影響 東北部では一部運行不能に

【タイ】保健省は3月19日、全国的な燃料供給の逼迫により、救急車両の運行に支障が出ていると発表した。東北部カーラシン県の一部では車両が稼働できず、近隣地域からの応援に頼る事態となっている。

 パッタナー・プロームパット保健相は病院や地方保健事務所に対し、燃料の確保と状況の監視を指示。救急車両には優先的に燃料を供給するよう求めた。1〜2日分を備蓄するよう求める一方、過剰な買い占めは避けるよう要請している。

 国家救急医療研究所(NIEM)は、全国77都県の影響度を5段階で分類。3月18日時点で影響なし(レベル0)31県、軽度(レベル1)22県、中程度(レベル2)14県、高度(レベル3)2県、深刻(レベル4)はカーラシンの1県だった。

 レベル4のカーラシン県では、2カ所の行政で給油できず、運行不能となっている。レベル3の南部ソンクラー県と東北部ノーンブアランプー県では、他県で給油する必要がある。

 NIEMは3月14日以降、公式SNSなどを通じて全国のガソリンスタンドに対し、救急車両への優先給油を呼びかけている。エネルギー省などとも連携し、病院近隣のスタンドに最低100リットルの緊急用の燃料を確保するよう要請した。

 全国の救急車両は1万4213台あり、1台あたり1日平均5リットルの燃料を使用する。1件の搬送につき30キロメートルを走行する計算で、全国の1日あたりの必要量は7万1065リットルに上るという。

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