バンコク都庁、AI信号機を本格拡大 74交差点で効果、渋滞緩和に向け50カ所追加

【タイ】バンコク都庁(BMA)は、人工知能(AI)を活用した適応制御システムの導入を拡大する。2024年以降、都内74交差点に設置した新システムで移動時間の短縮や渋滞緩和の効果が確認されたことから、年内にさらに交差点50カ所に導入する方針だ。

 適応制御システムは、AI対応の監視カメラで交通量をリアルタイムに分析し、赤信号と青信号の時間を自動調整する仕組み。混雑状況に関係なく一定周期で作動していた従来の固定式信号の課題を解消する狙いがある。これまで、対向車がいないのに赤信号で待たされたり、青信号でも反対側が動かず交差点内に車両が滞留したりするケースが多く、時間調整には現場での手作業が必要だった。

 AI制御では、車列が伸びれば青信号を延長し、交通量が少なければ短縮するなど、状況に応じて柔軟に制御する。これにより無駄な待ち時間を減らし、交差点内での立ち往生を防ぎ、全体の流れを改善する。

 導入済みの74交差点は、スクムビット通り、プルンジット通り、ラマ4世通り、ラマ9世通り、パホンヨーティン通り、シーロム通り、サートーン通り、ラームカムヘーン通りなど、慢性的な渋滞が発生しやすい主要路線に集中。都庁の初期評価では、地点や交通量により移動時間が10~41%短縮された。渋滞で知られるプラカノーン交差点やスクムビット71(プリーディー・パノムヨン)交差点では特に、信号周期が従来の12分から6分に半減し、待ち時間が大幅に改善されたという。

 バンコク都内には計746カ所の交差点があり、このうち168カ所は信号機がなく、578カ所が信号制御下にある。信号付き交差点のうち433カ所は固定式、71カ所は旧型の感知器式制御を採用しており、残る交差点が新たなAI制御に切り替えられている。都庁は今後も導入を進め、都市交通の円滑化を図るとしている。

適応制御システム設置で都知事「信号は守らなれば『ない』のと同じ」

2025年5月当時の適応制御システム設置の交差点 写真:バンコク都庁(BMA)

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