【タイ】タイ警察は12月9日、人工知能(AI)を利用して違法大麻を密売していたロシア人2人(34、35)をバンコクと東部パッタヤー(パタヤ)市で逮捕した。QRコードで受注して暗号資産で即時決済、薬物は指定の場所に置くという手口だった。
警察は11月、フェイスブック上での情報提供をきっかけに捜査を開始。バンコク都内のルムピニー、パトゥムワン、ヤーンナーワーなど複数の地区で多数のQRコードを発見し、ロシア人2人が関与していることを突き止め、バンコクとパタヤでそれぞれ逮捕した。
2人は、QRコードを読み取った購入者を通信アプリのテレグラムに誘導し、AIの自動応答と暗号資産の即時決済を利用して大麻を売りさばいていた。購入者はAIに案内されて起き場所を探しに行くなど、宝探しゲームのような感覚も演出されていた。
家宅捜索では大麻製品および樹脂、自作の広告、現金およそ20万バーツ(100万円相当)、パソコン、スマホ、銀行通帳など多数が押収された。警察は国民に対し、薬物に関する情報提供をホットライン「191」「1386」「1599」もしくは最寄りの警察署への通報を呼びかけている。
写真:POLICE News Varieties





















