苦情続発の美容センターを摘発 タイ南部で2年間の違法営業

【タイ】タイ警察サイバー犯罪捜査課(CCID)は11月15日、南部ソンクラー県ハジャイ郡で、無許可の美容センターを摘発し、運営者の女(37)を逮捕した。2年間にわたって違法に営業を続けていたとみられ、利用者から薬剤によるアレルギー反応や顔面の変形などの被害が多く報告されていた。

 捜査は被害者からの通報を受けて開始された。施設は「バーン・ソムオー(ザボンの家)美容センター」と称し、オンライン広告を通じて集客していた。警察は医療機関としての認可を受けておらず、治療行為の許可もないことを確認。違法に保管された薬剤や未承認の医療機器があるとみて、ソンクラー県裁判所から2件の捜索令状を取得した。

 美容センターは、タウンハウス(テラスハウス、連棟住宅)2棟を改装して造られていた。捜索時、複数の客が施術を待っており、運営者の女が2階で注射器によって薬剤を抽出し、患者の顔面への美容注射を行うとしていた。

 女の供述によると、2年前に開業し、月当たり20人ほどの客を受け入れていた。集客は口コミやLINEを通じたものだったという。現場からは美容目的の薬剤やビタミン類が入った箱、注射器など多数の医療器具が押収された。

写真:POLICE News Varieties

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