【タイ】タイ政府は、今年の洪水対策にあたり、国内主要ダムの貯水量が限界に近づいているものの、2011年に発生した「タイ北部・中部大洪水」の再来はないと国民に説明した。ただ、「大洪水回避への対策は必要」とも強調した。
タイ気象庁によると、北部、東北部、中部では9日ごろまで大雨が予想される。警戒対象となっている台風25号(カルマエギ)は7日午前、カンボジア上陸時に熱帯低気圧に変わっている。ラオスを通過した後、タイ東北部ウボン・ラーチャターニー県に到達。すでに勢力を弱めているものの、北部、中部、首都圏、東部、南部で35〜90ミリの雨を降らせると予想されている。
アッタポン・ルークピブーン・エネルギー相は、北部の主要ダム、ブーミポン・ダムとシリキット・ダムについて、国家水資源事務局(ONWR)と王立灌漑局などと連携し、予想される大雨に備えて慎重に放水していると述べた。ブーミポン・ダムは現在、容量の98%にあたる132億立方メートルを貯水。カルマエギによってさらに4億立方メートルの流入が見込まれているという。下流の水位が20センチ以上上昇しないよう、日量の放水量を3000万、4000万、4500万立方メートルへと段階的に増やす計画だという。
中部アーントーン県パーモーク郡
中部ノンタブリー県パーククレット(パークレット)郡
写真:レスキュー隊「1677(ร่วมด้วยช่วยกัน)」フェイスブックより






















