【タイ】西部カーンジャナーブリー県の観光警察(ツーリストポリス)が6月6日、フェイスブックで隣県ラーチャブリー県スアンプン郡の人気リゾートホテルの偽ページを立ち上げ、ユーザーからの予約を受けて荒稼ぎしていたタイ人の女(39)を逮捕した。多くの被害者が騙され、被害総額は100万バーツ(450万円相当)に上るという。
スアンプン郡は多数のリゾート施設が建ち並ぶ、バンコク首都圏からの日帰り・週末旅行でにぎわう観光名所。逮捕された女は、実在する人気リゾートホテル「プーインターン」のフェイスブック・ページを真似て、「プーインターン・リゾート・スアンプン」という偽ページを立ち上げた。安めの宿泊料を提示、ユーザーからの質問にも即答して安心させ、予約の宿泊料を自分の銀行口座に振り込ませていた。宿泊日が来て詐欺が明らかになっても追跡されないよう、ページを非公開にしてアクセスを遮断していたという。
女は中部アユッタヤー(アユタヤ)県で逮捕され、取り調べで容疑を否認しているが、被害者からの銀行口座への振り込み記録が残っており、警察は「言い逃れはできない」としている。
観光警察は、予約や支払いで少しでも不安を感じたときは、宿泊施設に直接電話するよう訴えている。また、不審な広告やネット・SNSなどのページを見かけたときは、緊急通報番号「1155」に速やかに連絡するよう呼び掛けている。
正規ページ(左)と偽ページ(右)
写真:いずれもPOLICE News Varieties