【タイ】タイ消費者評議会(TCC)がタイのメディアに明かしたところによると、バンコク都内の高層建築物13軒で、建築基準法違反が見つかった。都内11区域の住民らから、近所に建つ高層建築物に関する苦情や不安が寄せられていたという。
TCCは、都内のサパーンクワーイ界隈、ラッチャダーピセーク界隈、ラーチャヨーティン界隈などに建つ高層建築物の調査に赴き、13軒で環境影響評価(EIA)の要件を満たしていない設計や建造物を発見した。報告と実際の設計が異なる物件もあったという。
多くは、高層建築物の周囲に最低6メートル幅の道路を敷設しなければならないという義務を行っていた。道路を通さずにジム、バドミントンコート、池、電気自動車(EV)充電ゾーンが造られていた物件や、救急車や消防車の通行を想定した緊急用道路が、カフェや庭に変わっていた物件などが見つかったという。TCCはバンコク都庁(BMA)に、違反が見つかった物件に対する厳格な指導を求めたという。
高層建築物の周辺には本来、路面にも頭上にも障害物がない、見通しの良い幅6メートル以上の道路の敷設が義務付けられている。